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_細胞医薬

BP2202

  • iPS-NKTを用いた新規の他家CAR-Tプラットフォームの最初のプロトタイプ製品
  • 血液がんを標的

非遺伝子改変のiPS細胞から作製したNKT細胞(iPS-NKT)に、がん細胞殺傷能を高めためCAR(がんの目印-抗原-を認識するキメラ抗原受容体)を導入した新規の他家CAR-T細胞療法です。

NKT細胞は、多面的な抗腫瘍効果の中でも特に、免疫の司令塔である樹状細胞と相互に活性化しあい、その樹状細胞によって活性化されたT細胞をがん細胞殺傷(間接的な細胞傷害活性)に向かわせる、他の免疫細胞では見られない性質をもちます。この特徴は、他家のエフェクターT細胞として用いられた場合でも発揮されることが動物モデルで確認されており、これを他家CAR-Tを構成するT細胞として使用したときに、これまで開発に取り組まれてきたものとは一線を画するものになる可能性をもっています。

BP2201の第Ⅰ相臨床試験で初期的な安全性と臨床活性が確認されたiPS-NKT細胞をプラットフォーム(土台)として、様々ながん種の様々ながん抗原に対するCAR-iPSNKTの開発・展開が可能であり、最初の製品として、血液がん抗原を標的とするCAR-iPSNKTの開発を進めています。

当社がこれまでに試作した、固形がんに発現するHER2を標的とするCAR iPS-NKTは、HER2標的CARを導入いていない非遺伝子改変のiPS-NKTに比べて、動物モデルにおいて抗腫瘍効果が高いことを、2023年11月開催の米国癌免疫療法学会年次会議で報告しています。

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