開発パイプラインの最新情報を発表-Corporate Presentation更新
2020年11月18日に、Corporate Presentationを更新しました。
更新した箇所のポイントは?とご質問をいただきましたので、簡単に概要をご説明いたします。
iPS-NKT|iPS細胞由来再生NKT細胞
本年6月から千葉大学病院において医師主導治験が開始され、10月にFPIを行いました。すでにお知らせしているとおりではありますが、当社では商業生産を見据えた製造工程の開発を行っております。
BP2301|HER2 CAR-T
担がんマウスの腫瘍リチャレンジ(がん細胞再移植)モデルにおいて、ステムセル・メモリー型のCAR-Tが多いことによる体内でのCAR-T細胞の維持、すなわち、がん細胞を駆逐した後でも新たながん細胞が出てきたときに活性化して殺傷する能力を維持したメモリー状態で残っていることが示され、コンセプトがさらに裏付けられました。
現在、臨床試験に向けて製造準備を含む非臨床試験を進めています。
BP1101|完全個別化ネオアンチゲン
完全個別化ネオアンチゲン・ワクチンは、一人一人違うワクチンを都度製造して投与することを想定していますが、従来のワクチンと同じように薬効をマウスモデル等で確認してから投与すると、準備に時間がかかって日々増殖するがんの治療に間に合わなくなるので、がん免疫を誘導するとアルゴリズムが予測したワクチンを投与します。
弊社ではバイオ・インフォマティクスの技術を駆使して、この予測アルゴリズムを構築しておりますが、果たしてその予測アルゴリズムがはじき出したワクチンは、本当にがん免疫を誘導するのか確認しておく必要があります。
今回は、その確認が終わっていることをお示ししました。
予測アルゴリズムで選択されたペプチドを、ヒトHLAを組み込んだトランスジェニックマウスに投与して、免疫が誘導されていることと抗腫瘍効果を確認できていることがわかり、アルゴリズムが正しくペプチドを選択できていることが示されています。
BP1209|次世代ネオアンチゲン・ワクチン
次世代ネオアンチゲン・ワクチンということで、BP1101の効力を増強するアレンジを加えたものとして研究開発中のもので、今回はじめて概要を掲載しました。
抗体医薬
抗体医薬に関しては、今回は、BP1206(HLA-DR抗体)とBP1211(PVR抗体)を標的抗原名とともに開示いたしました。
以上が、今回の更新内容の概要になります。